重症のまま放置していると、命に関わることもあります。低酸素状態が続くことで、心臓や血管に大きな負担がかかるため、「心筋梗塞」や「脳梗塞」、「高血圧」、「不整脈」などが起こりやすくなります。
下図は2005年に発表された論文より引用したものです。重症のSASの人は年数が経過するほど加速度的に致死的な心臓病にかかるリスクが増加することがわかっています。
死亡リスクとの関連
(Marin JM. et al. Lancet. 2005 より一部改編)
また、低酸素状態と睡眠不足の影響で、体に過度なストレスが加わると、糖の代謝にかかわる「インスリン」などホルモンの働きが悪くなり、「糖尿病」や「脂質異常症」を招くこともあります。