乳児は感染症に対する免疫が未発達のため、ひとたびかかってしまうと重症化しやすく入院が必要になったり、命にかかわったりする場合があります。そのため、あらかじめワクチンで十分な免疫をつけておくことが大切です。

特にヒブ、肺炎球菌、ロタウイルス、B型肝炎ウイルス、百日咳菌による感染症は生後6か月になるまでに、必要な接種回数を済ませておきましょう。

0歳児のワクチンには生後2か月になる前に接種できるものもありますが、全体のスケジュールや病気にかかるリスクを考えると、初めてのワクチンは生後2か月の初日、2か月の誕生日にはじめるのが理想的です。

例えば、4月25日生まれの赤ちゃんなら、6月25日からはじめます。妊娠中から小児科を探しはじめて、1か月健診が終わったら実際に小児科に問い合わせをしてみると、2か月からスムーズに始められます。

この中でもヒブと小児用肺炎球菌ワクチンは、命にかかわることがある細菌性髄膜炎を予防するため重要です。

細菌性髄膜炎は生後6か月を過ぎるとかかる子どもが増えてくるので、

生後5~6か月になる前に初回3回の接種を済ませておくことが大切です。

ロタウイルス感染症も生後5~6か月から増えますので、2回接種ワクチン(ロタリックス)では生後24週0日、3回接種ワクチン(ロタテック)では生後28週0日までに2回接種を完了させなければならず、生後2か月の初日から(遅くとも生後14週6日までに)接種をはじめます。

B型肝炎は母子感染の心配がないお子さんであれば生後2か月の接種をおすすめしています。

予防接種のスケジュールについて何かご不明な点があれば

どうぞお気軽にご相談ください。

たち内科小児科クリニック